
カジノでお金よりもまず必要になる身分証明証
こんにちわ、カジノディーラーの片桐ロッキー寛士です。
カジノに遊びに行くのに必要なものは?と聞かれれば、大抵の人はお金や財布と答えると思います。たしかに、お金が無ければカジノでは遊べないのですが、それ以外にまず必ず必要になるのがモノがあるので、その理由も兼ねてここで紹介したいと思います。
カジノには必ずID(身分証明証)を持って行こう。
カジノに行く時に必ず必要となるのが年齢を証明するためのIDです。日本人がラスベガスのカジノでIDとして提示できるのはパスポート原本のみで、コピーでは通用しません。日本人は特に若く見られます。カジノで遊んでいなくても、カジノ内にいるだけでIDの提示を求められる可能性は大なのです。持っていない場合は例え遊んでいなくてもカジノフロアにいることすら許されません。遊ぶために必要なお金よりも、年齢を証明できるIDの方が大事と言っても言い過ぎではないでしょう。
ラスベガスでも未成年者のギャンブルは絶対にダメ
- ラスベガスのカジノで働く人達はみな、40歳以下に見える人には必ずIDを聞くこと、と教育されています。これは、未成年者のギャンブルを防ぐとともに、自ら、そして職場であるカジノを守るためです。
- 仮にもし、未成年者(21歳以下)が遊んでいたと発覚すれば、カジノ側はペナルティーとして多額の罰金($10,000 から、過去最大で$350,000 )をカジノを監視しているゲーミング・コントロール・ボードに支払うことになり、それに関わった従業員は停職かクビ、場合によってはその上に罰金刑となってしまいます。
ラスベガスでの未成年によるギャンブル
数年前に実際にあった話で、とあるカジノで19歳の少年がスロットで$1,000,000 のジャックポットを当ててしまいました。その際に彼の横を通り過ぎたのに、IDを聞かなかった従業員約十名は全員クビに、そして、カジノ側も大きな罰金を支払うことになったのです。少年には$1,000,000は支払われることなく、退場処分だけで済んだのですが、彼の軽はずみな行動で多くの人の職を失うことになってしまったのです。
この時、少年はラッキーなことに退場処分だけで済みましたが、場合によっては未成年者当人にも罰金刑がくだされることがあります。軽はずみな行動が他の人の人生を狂わすことにもつながるので、もし21歳以下であれば間違ってもラスベガスではギャンブルをしないでくださいね。
カジノにIDを持っていくその他の理由
若く見られる日本人は特にIDを聞かれる可能性が高いと述べましたが、他にも絶対的にIDが必要になる場合がいくつかあります。
- プレイヤーズカードを作成する時
- カジノでのプレイに応じて様々な特典が貰えるプレイヤーズカードを作る際に必ずIDが必要となります。
- スロットでの高額払い戻し
- スロットマシーンでの$1200以上の配当は税金の対象です。この時、源泉徴収を選ぶか、選ばないかの選択をすることになるのですが、どちらを選んだとしてもカジノ側は書類を作成し税務当局に申告しないといけないので、あなたの情報が乗っているIDが必要となります。
因みに、源泉徴収を拒否した場合は日本帰国後に税務署に申告する義務が生じます。米国の税務当局を通じて日本側へ報告されることになっているので、間違っても脱税は考えないほうがいいでしょう。
カジノキャッシャーでの高額両替
現金からチップに替える時も、チップから現金に替える時も、その額が大きい時には必ずIDの提示を求められます。(常連さんならプレイヤーズカードだけでOKの場合もあります。)IDが無ければ両替を断られることもあるので必ず用意をしておきましょう。
さいごに
カジノにおいてIDがどれだけ大事なモノか理解していただけたと思います。例えどんなにお金を持って来られたとしても、カジノはあなたの年齢が証明できない限りは遊ばせることはありません。カジノでスムーズにことを進めるため、そしてなにより楽しく遊ぶためにも必ずIDは持参してきてください。